当社は、野村不動産グループの一員として、不動産の証券化の黎明期である1990年代後半から、不動産を投資対象とした資産運用事業を本格展開して参りました。
以来、業界のフロントランナーとして、私募不動産ファンドにはじまり、上場リート、私募リートに加え、国内外におけるFoFs(ファンド・オブ・ファンズ)等、多彩なリスク・リターンの不動産金融商品を投資家の皆様にご提供し、国内屈指の不動産運用会社に成長してきました。
一方で、世界情勢はめまぐるしく変化を続け、それに伴い社会全体、そして人々の暮らしや企業で働く社員の価値観も多様化が進みました。企業をはじめあらゆる組織において、こうした事業環境を取り巻く変化に対する然るべき対応が求められていると感じています。社会経済の発展は、「持続可能な社会」があってこそ実現します。そのために、企業は社会的責任を果たし、社会的価値のある商品・サービスを提供し続けなければなりません。
こうした認識のもと、当社が持続的に企業活動を継続し、更なる成長を遂げるために、当社が社会に対して提供できる価値や社会に存在する意義を問い直し、パーパスという形で2024年4月に公表いたしました。
「人びとの豊かな人生の舞台を、創りつづける」
これが当社のパーパスです。
この信念は、私たちが提供する不動産は、そこに住まい、働き、そして集うすべての人びとにとって、自分らしく輝ける空間や時間でありたいという願いから生まれました。そして、そこで活き活きと躍動する人びとが、より豊かな社会の構築に寄与し、希望に満ちたあしたを築いていくことを当社は信じています。
私たちが投資・運用を通じて実現する不動産の価値は、このパーパスの実現に不可欠なものあり、それはデベロッパーを源流とし、不動産と向き合い続けてきた当社だからこそ社会に提供できる価値だと考えています。
当社は、野村不動産グループが築き上げた資産運用のノウハウやネットワークを活用しながら、これからも国内外の投資家の皆様をはじめとしたあらゆるステークホルダーの皆様との共創を通じて、社会の信頼に値する価値の創造を追求して参りたいと思います。